2018年2月14日水曜日

【卒業生インタビュー・及川静香さん】 「前編 語学以上のことが学べる学部」

卒業生インタビュー 及川静香さん「前編 語学以上のことが学べる学部」


今回の卒業生インタビューでは、2期生の及川静香さんにお話を伺ってきました。
及川さんは現在、リノベーションを手掛けるブルースタジオで広報やプロモーションのお仕事をされています。今回のインタビューでは、及川さんの大学生活について伺ってきました。


及川 静香さん
2000年国際文化学部入学。2004年卒業。
在学中にはSA(スタディアブロード)でシェフィールド大学に行き、森村ゼミでアートについての研究をしていました。
映画配給会社や英会話学校、大手不動産デベロッパーでの勤務を経て、現在は、リノベーションを手がけるデザイン会社ブルースタジオで勤務されています。




Q1.最初に国際文化学部に入学したきっかけを教えてください。

高校生の頃、大学進学はしたいと考えていましたが、何を勉強したいか具体的なイメージがありませんでした。ただ英語が好きだったので、英語が学べてかつ留学が必修で入っている国際文化学部を知り、興味を持ったことがきっかけです。

Q2.SA(スタディ・アブロード)で行ったシェフィールド大学での思い出や印象に残った出来事を教えてください。

全てが良い思い出ですが、何よりホームステイができたことがよかったです。私は元教師の50代ぐらいの女性1人住まいにステイしたのですが、彼女と一緒に夕食を食べながら、学校のことや将来のこと、文化や人間関係などいろんなことを話せたのがとてもよい経験でした。料理も上手で、毎日楽しいディナータイムでした。
大学の中での交流としては、シェフィールド大学には日本語学部があります。日本語を勉強したい人、日本に留学したことがある人たちと集まっていました。イギリスの大学は学内にパブやクラブもあり、みんなで行っていました。
私たちの代は、日本のことを紹介する「日本村」というイベントをやって、浴衣を着たり日本料理を作りました。この時、現地の学生や他大学の方、ホストマザーが来てくれたりしてとても盛り上がりました。
他にもアフリカや中東などから様々な国の留学生がきていて、初めて会う国の人と仲良くなるのも面白かったですね。

Q2.森村ゼミに入った理由を教えてください。また、ゼミではどのようなことを研究されていましたか?

大学1年生の時に初めて自分のお金で旅行に行ったのがニューヨークで、そこで美術館に行ってアートが好きになりました。SAでもロンドンの美術館に足を運んだり、色々アートを見る機会があり、もっとアートを学びたい気持ちで森村ゼミを選びました
ゼミでは、その他に建築・デザインも学びましたが、歴史に加えて思想的な部分にも触れられたのが非常によかったです。文献を読んだり、みんなでディスカッションすることも最初は難しくてわからなかったのですが、徐々にその楽しさにのめり込んでいきました。
卒業研究では、アヴァンギャルドアートや、アートが世の中に与えるインパクトなどについて研究しました。

Q3.就職活動や進路についてのお話をお願いします。

今より就活が始まる時期が早く3年生の中頃から始めなくていけませんでした。ゼミが3年生から始まってゼミがおもしろく、ゼミで学べることがせっかくあるのに全部片手間にして就活に集中するのがしっくりきませんでした。ゼミの勉強をしっかりやりたいという意味で就活はしなかったです。

インタビューの様子

Q4.入学前と後で国際文化学部に対するイメージが変わったことはありましたか?

入学前は、語学および留学がメインのイメージでしたが、それ以上に文化・思想について学べたと思っています。文化は授業とゼミ両方で、思想は主にゼミで学べました。
あとは、SAでも語学以上のことを学べますよね。SAも語学力向上をメインで考えていたのですが、ホームステイだったこともあり、ホストマザーと密な関係を築けました。ホストマザーと話すことでイギリスという国やそこに暮らす人の価値観などを知るきっかけになりました。また、現地の大学生とも交流する機会があり、言葉以上のものを得られたと思います。
その後、戻ってきてゼミに入りました。同期のゼミ生はフランスやアメリカ、中国、スペインなど色々な国に行っていました。みんなすごく濃密な半年を過ごしているので、ゼミで仲良くなるにつれ、当時の経験をよく話しました。友達を通して彼らが見た世界を知り、文化への理解が深まった感じがします。
卒業旅行も、ゼミの同級生4人でスペインとフランス、イギリスに行ったんです。その時はSAスペインの子に、バルセロナを案内してもらいました。スペインでコンドミニアムを借りて、スーパーで食べ物やお酒を買って1週間ほど生活するように旅をしました。みんなアートが好きだったので、スペインやフランスでたくさんの美術館に行き、これまでの旅行とはちょっと違う楽しさがありました。

また、入学前は学部の規模感はいまいちつかめませんでしたが、2期生は全体で200名(現在は249名)とそんなに多くありません。その代わりに、クラスだけでなくSAやゼミというつながりもあり、色々経験している人と仲良くなる機会が多くありました。入学前は、大学は人がたくさんいる反面、友人関係はコンパクトになるイメージを持っていたのですが、大学時代の友人とは今でもよく集まっています。この関係は今の自分にとって宝ですね。

及川さんありがとうございました!

国際文化学部のSA(スタディ・アブロード)や語学が中心とイメージしがちですが、実際は文化や思想など幅広い分野について学ぶことができる学部ということがわかるインタビューでした。また、及川さんが仰っていた通りゼミなどを通して色々なことを経験をしてきた人と交友が深まるのも魅力だと感じられます。
次回は卒業生インタビュー後編ということで、卒業後の及川さんのキャリアについて紹介します。



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